宅建とFP2級、どっちを取得するべき?難易度などダブルライセンスの私が解説

宅建とFP2級比較

みなさんこんにちは!ビーユーです!

「資格を取りたいけど宅建かFP2級か迷う・・・」「難易度は同じくらいって聞いたけど実際どうなの?」って聞かれることが増えました。

どちらも良く耳にする資格ですが、難易度の差やメリットデメリットはなかなか体験した人じゃないとわかりませんよね。そこで今回は・・・

  • 宅建とFP2級、取得するならどっち?
  • 難易度ってどれくらい差があるの?
  • 短期間で両資格取得することは可能?

このような悩みを解決するべく、ダブルライセンスの私が両資格を比較しながら解説していきます!どちらの資格を受験するか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

両資格とも初めての受験で合格することができました

私は令和元年度の宅建試験で、40点を記録し一発合格しました。

宅建合格証書

またその前年FP2級1月期の試験で、学科(58/60)・実技(90/100)を記録し一発合格しています。

FP2級合格証書

当ブログ(ビーユールーム)では、合格年に私が行ってきた勉強法やおすすめの参考書などを紹介しています。

目次

宅建とFP2級、様々な観点から比較してみよう!

シーソー

難易度の比較(どっちが簡単?)

まず最初に宅建試験とFP2級試験の難易度から解説していきます。

宅建FP2級
受験者数毎年約20万人毎年約15万人
合格率約15%30%〜40%程度
合格点31〜38点(約7割)6割
受験資格なしあり
試験の回数年1回年3回
一般的な勉強時間目安約300時間約150時間〜200時間

両試験ではこの通り色々違いがあるのがわかります。特に色づけしたところに注目してください。

合格率

宅建が15%程なのに対し、FP2級は30%〜40%となっています。シンプルに合格率が高いところをみるとFP2級の方が容易であると言えます。

受験資格

宅建試験は制限はなく誰でも受験することができます。未成年者や外国人の方でも大丈夫です。
しかしFP2級には受験資格の制限があり

3級技能検定の合格者
FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者

このどれかの要件を満たさないと受験することができません。一般的にはFP3級の資格を取得してから受験する人が多いように思います。取得するまでに1つハードルを超えなければならない点を鑑みると、受験資格がなく誰でも受験できる宅建の方が取り組みやすいかもしれません。ですが、FP3級の試験を受けることで基礎知識は学べるので、FP2級が取り組みにくいということはありません。

試験の回数

宅建試験は年1回のみで10月に行われます。それに対してFP2級は年3回(1月、5月、9月)行われます。その年1度不合格になっても次の試験を再び受けることができるため、合格するチャンスが多いという点ではFP2級の方が容易であると言えます。

一般的な勉強時間の目安

宅建は約300時間、FP2級は約150時間〜200時間となっています。基本的には宅建の方が長い時間をかけて取得する資格となっています。

これらの事実から、数字だけで判断するとFP2級の方が取得難易度は低いと結論づけることができます。

試験内容の比較(選択問題?記述問題?)

次に宅建試験とFP2級試験の試験内容を比較してみましょう。

宅建FP2級
試験形式学科50問(4肢択一:マークシート)・学科60問(4肢択一:マークシート)
・実技40問(記述式)
試験科目・権利関係
・宅建業法
・法令上の制限
・不動産関連の税
・ライフプランニングと資金計画
・リスク管理
・金融資産運用
・タックスプランニング
不動産
・相続、事業承継
※FP2級試験は日本FP協会の試験

両試験の試験内容の違いはこのようになっています。

試験形式

宅建は4肢択一の選択問題で、問題数は50です。FP2級は学科と実技に分かれており、学科は宅建と同じく4肢択一で60問です。実技に関しては記述式とはなっておりますが、選択をする問題も出されます。自分で電卓を使って計算する問題が多く出されます。

試験科目

宅建は不動産に関わる分野のみで構成されており、4つのジャンルに分かれています。FP2級は、金融関連の知識に関わる分野が6つに分かれています。ここで注目していただきたいのが、FP2級の試験科目に不動産の項目があるという部分です。
宅建は不動産関連の知識を狭く深く掘り下げているのに対して、FP2級はお金に関することが広く浅く問われています。不動産にまつわるお金のことを勉強することになります。ただFP2級で出題される不動産の問題は宅建ほど難易度の高いものではなく、解きやすいものが多いです。
全体的な問題の難易度自体にはそんなに差はないので、試験内容の詳細をよく見て自分に合っている資格はどちらかを見極めて取得する方を決めるのが良いと思います。

↓また以下の記事では宅建のそれぞれの科目の詳細について触れています↓

不動産の知識に興味が持てない場合はFPの資格の方が勉強してて楽しいと思います

取得した時のメリットを比較(就職・転職、普段の生活など)

最後に、宅建とFP2級の資格を取得するとどんなメリットがあるのかを順番にみていきます。

○宅建を取得するメリット○

  • 就職・転職に強くなる
  • 宅建士は事務所に1人おくのが義務となっているため社会の需要が高い
  • 不動産の知識を持つことで将来購入する際に変な物件を押し付けられにくくなる
  • 重要事項説明書(35条書面)への記名・押印、重要事項説明、契約書(37条書面)への記名・押印の3つの独占業務がある
  • 資格手当の出る企業も多く、資格を活かして成績を上げれば年収大幅アップも目指せる
  • 独立も可能

○FP2級を取得するメリット○

  • 所得税や保険、年金など日々の暮らしに密接な知識を獲得できる
  • 年末調整の意味がわからないということがなくなる
  • 株や投資信託などお金に関する知識も増える
  • お客さんのつき次第では独立も可能

このようにどちらの資格を取っても多くのメリットがあります。ただやはり独占業務がある点年収の上昇期待度や社会の需要を考えると宅建の方が取得するメリットは多いと思います。

宅建は専門的なことが多いので、普段の生活に役立つ資格を望むならFP2級を選択するべきです

結論:宅建とFP2級、取得するならどっち?

天秤

資格の取りやすさ重視・普段の生活で活かせる資格が欲しい➡️FP2級!

  1. 「とにかく勉強時間も短く済んで合格率も高い資格の方が良い!」
  2. 「お金の流れを身につけて投資などに活かしたい」
  3. 「もう年末調整に悩みたくない!」
  4. 「今後年金や保険、相続などに関わるから知識を得たい」
  5. 「将来金融系の職に就きたい」

このような考えを持っている方はFP2級の受験をおすすめします。FPで勉強する内容は身近な事象が多く、取り組みやすいです。年に3回も合格できるチャンスがあるためプレッシャーも少ないですし、6割取れば必ず合格できるので周りの出来を気にする必要がないことも気持ちの余裕につながります。

なおFP2級を受験するためには、F P3級の資格を持っているなどの受験資格を満たさなければならないので注意が必要です。

FP3級は合格率70%ほどで、容易に取得することができます

難しくても取得後のメリット重視・不動産の専門知識を学びたい➡️宅建!

  1. 難しくても良いから就職や転職に強い方を取得したい、独立も考えている」
  2. 「物件を購入するときにベストな選択をしたい」
  3. 「宅建を取得すれば資格手当もついて年収アップが狙える」
  4. 「将来不動産の専門家になりたい」
  5. 「今後行政書士や不動産鑑定士などの法律系、不動産系資格取得にもチャレンジしたい。」

このように不動産に関しての興味があり、比較的難しくてもチャレンジしたいという方は宅建試験がおすすめです。また宅建は「資格の登竜門」と呼ばれ、知名度も抜群であり今後難関資格を目指している方も、まずは宅建を取得してから次に繋げていくというスタイルが多く見受けられます。

普段の生活のためというより専門家を目指していきたいという方はまず宅建を取得するのが良いでしょう。

年に1回の試験なので相応の準備が必要です。プレッシャーも大きくなります

宅建とFP2級、ダブルライセンスも目指せる!

宅建とFP2級は試験方式や合格率などに差はあるとは言え、私は両試験とも体験してきて

科目が被っている部分もあるし、効率よく勉強できる

という感想を持ちました。宅建から取得した場合、FP2級の不動産関連の問題がとても取り組みやすくなるし、FP2級から取得した場合も不動産の知識をあらかじめ持っているため宅建試験の問題が解きやすくなると思います。

このように宅建とFP2級は使い所に差があれど、非常に相性の良い資格であると言えます。

また宅建士として仕事をしている際、お金のことについてお客さんから説明を求められる機会も多いです。そのときFP2級の資格を持っていたら説得力が増します。逆も然りです。

1つしか資格を持っていない人に対して違いを生み出すことができる。

これがダブルライセンスを目指すメリットです。

私も約1年間で両資格を取得したので、短期間でのダブルライセンスは可能です

まとめ:自分に合った資格を見極めよう!

立ち尽くす男性

いかがでしたか?宅建試験とF P2級試験の違いや難易度の差があまりわからずどちらを受験するか悩んでいた人に少しでも参考になっていれば幸せです。

宅建とFP2級は難易度も同じくらいと語られることが多く、取得すべき資格を悩んでいる人が多いと思います。最も大事なのは、自分がこれから何になりたいのかということです。普段の生活で知識を活かしていきたいならFP2級を取得するべきだし、不動産系の職に就きたいのなら間違いなく宅建を受験するべきです。

みなさんが自分に相応しい資格を見つけて取得できることを心から願っています。

当ブログ(ビーユールーム)では宅建試験対策やFP試験対策の記事を多数公開していますので、また読みに来ていただけると嬉しいです。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!

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